ついに山場を迎えたマンション売却録・その5。
週末に「部屋を見たい」という方々が内覧にやって来ることになり、必死で部屋の中を片付けたよ、という話と、内覧予約にまつわるドタバタ劇をお伝えします。自分がまだ住んでいる家を「住みながら売る」と、こういう苦労があるよ、という参考になるんじゃないでしょうか。
前回の売却録はこちら。
内覧までのドタバタ劇
「物件写真を撮らせてください!」
契約後、不動産仲介の業者さんが売却のため何をやってくれるかというと、元からの顧客の中で、うちのマンションが購入希望条件に当てはまりそうな人へ「こんなマンションが売りに出されましたよ」と連絡してくれるんだそうです。
そこでの反応を待ちつつ、SUUMOやホームズなどが有名な「物件情報サイト」へ掲載してくれるんだとか。(費用は不動産会社持ち)
というわけで、サイトへ載せるお部屋の写真を撮らせてください!
ヒィィーーー!!(白目)
いや、考えてみれば当然の流れです。
ただただこちらに心の準備と部屋の準備ができてなかっただけでございます。
さっそく今週末でどうでしょう?(前のめり)
わわわわ分かりました(白目)
少しでも片付けの時間を長くとろうと、土曜ではなく日曜に来てもらうことにしました。
おっしゃ、土曜までにすべてを終わらす!
……終わるのか……?
最初はA社からの内覧予約
A社の担当・Mさんは相変わらず仕事が早かった。
まだ物件写真を撮りに来る前、契約してからほんの数日で電話がありました。
一度部屋の中が見たい、というお客様がいらっしゃるのですが
ーー早っ!
物件写真を撮るのと同じ日の夕方ではいかがですか?
わわわわ分かりました(白目)※2度目
いよいよ逃げられなくなってきました。
死ぬ気で部屋を片付けないといけません。
続いてB社からも内覧予約
さらにB社からも。
一度部屋の中が見たい、というお客様が(略)
わわわわ(略)
こちらは、先方の都合で翌週、平日の夜に来ていただくことになりました。
ふぅ~、ちょっと一息つけるかな?
「A社より先に内覧させてください!」
…ちょっと一息、などと思ったのはほんの一瞬。
さらに翌日、B社の担当メガネ君からまた電話が。
SUUMOを見たんですが!
どうやらA社のMさんがさっそく掲載してくれたようです。どんだけ仕事早いねん。
というかSUUMOって、掲載依頼出してほんの2,3日(気付いたら掲載されてたので、もっと早いのかも)でサイトへ情報反映してくれるんですね。
あっ、ハイ……
まさか、A社さんの方でもう決まっちゃいましたか!?
い、いえ、まだ……
うちのお客様、以前からそちらのマンションの購入を検討されてまして!
何とかA社さんのお客様より先に内覧させてもらうわけにはいきませんか!?
前のめりMさんに、こっちも前のめりで対抗してきたー!
い、いや、さすがにそれはちょっと……
いかにも、「先に契約したA社に義理を通した」感を出してカッコ良く(?)断りましたが、
これ以上早く来られてもこっちの片付けが間に合わないだけです。
ところがメガネ君は引き下がりません。
分かりました。
時間は後で構いませんので、せめて同じ日にしてもらってもいいですか?
わわわわ(略)
こうして、最初は一週間後に来るはずだったB社のお客様も、とにかくもう全員がすべて同じ日に押し寄せてくることになりました。
…ぐぬぅ、今こうして書き起こしながらも、当時のドタバタ劇を思い出して胃がキリキリするわ。
どこか一つに売却を任せる専任媒介契約ではなく、複数社と同時にやりとりができる一般媒介契約を選んだ今回。
おかげでこうしてA社とB社のバチバチのライバル争いに巻き込まれる間にも、実はさらに他の不動産会社からも続々と連絡が入り続けてました。
複数社とたて続けに連絡とったりすると、何日何時のアポがどの会社だったか分からなくなったり。
メモの取れない外出先などでうかつに電話を取るのはやめた方がいい。
そのうち、どの会社にどこまで連絡したかも分からなくなりました。
一般媒介では複数社とやりとりをすることになるので、情報とアポイントの整理は必須(あと部屋の整理もな!)
部屋中を片付けなきゃ!
とにかく捨てよう!
タイムリミットは確定しました。あとはひたすら片付けるのみ。
ただの来客時と違うのは、普通であれば見ないようなクローゼットの中やキッチンの奥、お風呂場まで見られてしまうだろうということです。
手を抜ける場所がゼロ(泣)。
ゴミ袋を片手にしばしどうすべきか考えます。
まだ売れたわけでもないので、当然次の住まいを見つけたわけではありませんが、今よりも狭いところにしようとだけは決めていました。
というのも、姉妹二人で3LDKの部屋に住んでいたため、必然的に一部屋余ることになり、元からのオタク気質のせいで、その部屋は本やDVD,CDなどの物置きと化していたからです。
結局、荷物に高い家賃を払い続けていただけ。
これを機にいったんすべて手離そう、と思いました。
でもそれはまだ先の話。今はとにかく明らかにゴミであるものだけを捨てていくことにしました。
伝家の宝刀・お掃除専門業者にキッチンをおまかせ
必死で片付けながら考えていたのは、明らかにこの数日間の自分の頑張りが、希望額でマンション売れるかどうかに重要な役割を果たすのだろう、ということです。
「わ~、ここに住んでみたい!」と内覧時に思わせられなきゃアウト。
今の自分は時給〇万円!
そう自分に言い聞かせながら死ぬ気で頑張りました(笑)。
ちなみに姉は、こういう時まったく役に立ちません。
ゴミの日にゴミ出ししてくれたのみ。
私が必死で片付けてる横で、
「そのジャージ、栗生んじゃね?」(@水曜どうでしょう)
とか言ってケラケラ笑ってます。黙れ。
そうこうするうち、「どう考えても自分ひとりではキッチンを磨き上げるところまで追いつかない」と判断し、思いきってお掃除専門業者にお任せすることにしました。
約2万円ほどの出費になりますが、結果として安い買い物になるだろう、との判断です。
できれば前日までに来てほしかったんですが、急な依頼だったため、内覧日当日の「物件写真撮影と内覧までのわずかなスキマ時間」にねじ込みました。
どんどん内覧当日のスケジュールがギッチギチになっていきます。
押し入れの片側のみ「開かずの間」とさせてもらい、見苦しいものはすべてその中に押し込み、どうにかギリギリで内覧日までに一通りの掃除を終えました。
新品のスリッパを玄関に並べ、強すぎない程度の芳香剤を置き、猫のトイレも綺麗にしました。
追い詰められれば、どんなぐうたらでもここまでできる!
(日頃から部屋は片付けておきましょう……)
次回、いよいよ内覧当日!